『ヒーローインタビューされたかった夜』

さっき家の近所で
暗い路地から金髪外人女性がボクの方みて「ヘルプっ!!」って叫んでて
(もうこの時点ではじめての事やからちょっと困惑した)

「What's!?」ってイキッて言うたら
「Do you speak English!?」って言われまして。

「A little!!」って頑張って答えたら

本気の英語で永遠と喋られて…

「ちょ、ちょ、ヘルプヘルプッ!!」って
こっちが助けてほしくなって

全く会話が噛み合わんかったんやけど…

とりあえずかなり困ってる様子やった。





全く英語分からんくてテキトーな英語言いながら硬直してたら
「センキュー……。」って言って悲しい顔して去って行ったんす。




家帰って、ちょっと情けなくなって
一応ボク英検準2級持ってるから(もしかしたら3級やったかもしれん)
英検準2級の名にかけて、もっかい家出て金髪外人女性を探しに行った。





そしたらすぐ見つけて
相変わらず金髪外人女性さんたちは困り果ててたから
英検準2級(多分3級やわ)のプライドをすぐに捨てて、必殺スマホのアプリ使って
なんとか今の現状を聞き出すことが出来た。




要約すると
「旅行で日本に来てて、今日泊まるホテルの場所とオートロックの鍵の場所が分からへん」との事だった。




ボクの近所やから、ホテルの場所はすぐわかったんやけど
次はオートロックの鍵の場所を探さないといけません。




2人組の彼女らは
Wi-Fiも持ってない
電話も使えない
状態やったから

ボクのスマホから管理会社に電話する事に。





彼女らはボクのスマホを使って、必死に電話でオートロックの鍵の場所を聞き出そうとして
探そうとしてるけど
なかなか見つける事が出来ず…

結局ボクが管理会社の人とやりとりする事に。





そしてこの時ちょうどサラリーマンらしき人もボクと一緒に彼女らを助けようとしてくれた。


しかしこのサラリーマンはボクよりも流暢に彼女らと英語で会話をしてる。(ちょっと嫉妬)






まぁそんな事よりも早く鍵の場所を探さないといけないんで
管理会社の担当者から鍵の金庫の場所を聞いて探しまくる。





担当者のカタコト日本語&日本人でもわかりにく場所に鍵の金庫は隠されてたため
必死の思いでようやく鍵を手にいれる事が出来た。




これボクおらんかったら、確実に彼女ら野宿やったで?






「あったぞー!」って
汗かきながら、笑顔で戻ったら…
そのサラリーマンと金髪外人彼女らは
ボクの事そっちのけで楽しく会話してるではあ~~りませんか。





しかもそのサラリーマン、ちょっとカッコつけて「ノープロブレム!安心して!」みたいな事言うてたしな!!
 



いやいやいや!!
探してるんボクやし!!

お前何もやってへんやん!!!







鍵渡したら、渡したで
その金髪外人彼女らは「Thank You!!!!」って言うて、ちょっとハグして「じゃあね。」って………



もうちょい感謝しよや!!

めちゃくちゃ軽いやん…。






ほんでボクが帰ろうとしたら
そのサラリーマンがまたイキりだして
「部屋の前まで送っていくよ!」なんて言い出して。








ボク一人取り残されて
なんかちょっと寂しい感じで
今家に帰ってきました。







ボクん家から
そのホテル近いんやけど…
今窓あけたら、めっちゃ大きな声で
恐らく部屋の前でサラリーマンと金髪外人彼女たちが楽しく会話してる声が聞こえてます。






もうちょい称えられたかったなぁ。。

(終)



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